森の仲間達
2005.10.01 UL 懐かしくも・・ 憂い写真機達・・ ゆえ あって森に集った仲間達です!
極く極く普通の写真機達・・ カテゴリーや機種のこだわりもなく ただただ筆者のお気に入り、それだけの事なのですが?
大半は捨て猫ならぬ”捨て写真機”達? でも・・ 彼らこそ、人知れずそれぞれのファミリーの歴史を見守ってきたのにね・・
お役ごめん! で・・ 捨ててもいいのですか? こりゃーほっとけない仲間達じゃないですか・・ 里親しなくっちゃね!
森の仲間達を紹介する前に・・ 一口に写真機と云っても、色々な種類があるので・・ 少し説明しないと・・
皆様ご存知の! 壁の穴から入る光が、反対側の壁に逆さまに映ったのが、写真機発明のヒントになったという・・ さすがに針穴写真機は
論外ですが、ちょっと前まで写真舘や観光地でなどで見かけた、獅子舞の様な冠布を被ってシートフィルムに撮影する「大判」機や
「中判」の大型レンジファインダー機等と、一昔前のプロ機から、現在の簡単デジタル写真機まで、、手元の森の仲間を区分けしました・・
残念ながら、森には「湿板や乾板式」はおろか、シートフィルムを使う大判機はまだお招きしていません(将来は是非お招きしたいですが)
少し小さい、中判機から、35mm判を中心に、デジタル機も少しだけ!まで、いつの間にか170台余り、、流れ着いています・・
おおまかに整理すると、こんな区分けになるのかな。。
むかし懐かしい「銀塩写真機」 主なメンバーはこちら・・ また、新参ながら現在の主役「デジタル写真機」 主なメンバーはこちら からどうぞ
1)中判機 (ベスト判) フレームサイズは6.5X4.5cm(ベスト判)と大判より小さく 35mm判の3.6 X 2.4cmより大きく ”中判機” と呼ぶ
Kodak Vest pocket kodak 通称 V.P.K
レンズ :メニスカス 75mm f=1::f8 乳剤式の「ロール巻きフイルム」を使う世界最初の機種 1912年製 年齢99歳
これまでの「銀塩乾板式」に比べて 扱いがずっと簡単になった。
大正時代に大ブレーク! 単玉レンズの低価格判が
”ベス単”と呼ばれて親しまれた逸品です、、
あの伝説の ”フード外し技法”? はこの機種の単玉機の妙技だった・・ もちろん試写しましたよ! デジタルでね?
探し回って回って、、やっと会えたあこがれの逸品! 仲間のピコレットパーレットと共に森のお宝の逸品です!
2)中判機 (蛇腹式) ベスト判と同様:中判機の定番フレーム サイズは6.0 X 6.0/4.5cmと中間サイズ、フィルム名をブローニー判と呼ぶ
Voigtlander (フォクトレンダー) BESSA-66 (ベッサー66)
レンズ :Voigtlander 7.5cm f=1:3.5 フレームサイズ 6cm X 6cm(66判)1948年製 年齢63歳
通称、スプリング(蛇腹)機です、もちろん距離計はなく、折畳式のファインダーがあるのみです。
もっとも、この頃は これが定番で目測で距離を測って 鏡胴の距離リングに設定する 当然の儀式を伴います!
森には、同じ蛇腹仲間の、ツアイスイコン(イエナ時代の) 「イコンタ」 の6x6判や、6x4.5(セミ判)などが居る
3)中判機 (2眼レフ) 撮影レンズの他にファインダー用ビューレンズの 2つ目 二眼レフレックスと呼ばれ..四畳半の工場でも作れたとか
RICOH RICOH MATIC225
レンズ :RIKENONf=8cm f=1:3.5 フレームサイズ 6cmX6cm(6.6判)昭和初期に 一世を風靡した 2眼レフ!
1959年製 年齢62歳 RICOH 最後の二眼レフ、露出計付き輸出モデルですが、、もちろん連動などしません 
レンズは知る人ぞ知る.. 国産レンズの名門中の名門、、あの富岡光学製で、後に京セラに吸収され コンタックス
のレンズを作っていたと聞く、現在はツアイスやライカ名のレンズをOEM製造しているとか?・・
 この機体は、セレン露出計付きの輸出専用モデルですが、とても使いやすいくて現在も現役で使用中!
森には他に コニカのコニフレックスやミノルタのオートコード チェコスロバキア製など外人?を含めて数台が棲息
4)中判機 (1眼レフ) 2眼レフと同様 上から覗けるるこのタイプ、知る人ぞ知る使い易さ、森の牢名主? 珍しい”セミ判”一眼レフです
Mamiya M645 1000S
装着レンズ :SEKOR C 80mm f=1:2.8 1976年製 年齢38歳

中判一眼レフの多くは”6x6判”なのですが これは”6x4.5判”(セミ判)の1眼レフで、世界初で1975年に発売
 :初代の機種「マミヤM645」ですが、これはその後継機1000sです

 :ウエストレベルファインダーは明るくて、視野率が高く て、極めて見やすいです、意外に軽くて使い易い!
 :プリズムAEファインダーの、もう1台は TTL絞り優先AEが使えて便利だが 、重たい事!
5)35mm ライカ 判
    (蛇腹式)
ライカ判(後に全盛になった135:35mm判)の希少な蛇腹機です、上のコダック”V.P.K”には及ばないですが
畳んだ時の小ささといったら、それは文句無し・・ 昨今の多機能機など、、目じゃないですね・・
画像は :Voigtlander (フォクトレンダー) VITO-II 前期
レンズ :COLOR-SKOPAR 50mm f=1:3.5もちろん距離計なし..それだけで存在感たっぷり 1950年製 年齢61歳
あの有名な「カラースコパー」レンズ、うわさにたがわずしっとりした発色と品の良いシャープな描写に驚いた!

軍艦部は曲線を活かしたシンメントリカルなうえ、曲線と直線が見事に調和する、、
優美なデザインは、文句なしに森1番のスタイリストかな、
他に、同型後期のもう1台の他、、コダック社、名機のレチナなど、数種、数台が棲息しています。
5)35mm ライカ判
 コンタックスコピー機
ツアイスイコンの名機 ”コンタックス” のデッドコピー機 作りは荒いが えらく重厚で うっかり触るとケガをする!
 と思えるほど先鋭な仕上がり? ロゴ以外はそっくりさん、でも動かしてみると ゴリゴリと滑らかさがなく 馬脚が
KievWa Type2 旧ソ連製 レンズ交換可能なレンジファインダー機 あのコンタックスのデッドコピー判
装着レンズ :Jupter8 50 mm f=1:2 この標準装備レンズ”Jupter 8” まで、ツアイスのデッドコピーとは!
しかしソ連軍に略奪されても、さすがにツアイスの血筋 めっぽうシャープな写りだは顕在! 1973年製 年齢38歳
同じ系譜の下記のライカコピー機用のLマウントJupter8共々・・ すばらしい写りは、必見の価値ありです!

思えば、第2次大戦の終戦時・・ 工場設備、材料&要員ごと略奪したという、旧ソ連のすざましさ!?
他に露出計無しのTypeIVも棲息しています。
6)35mm ライカ 判
   ライカコピー機
ライカ版の代表機、、ただし、ライカ社の本物は高価すぎてお招き不能、これはコピー機です
そのバルナック ライカ タイプのコピー&発展機 機構はともかく外観はデッドコピーではなく好バランスを見せる
Zorki 6 典型的なライカコピー機、他の旧ソ連コピー機より少し小型.. それでもライカと同じ横巾なのですが
装着レンズ:Jupter8f=50/2.0 (mm) この標準装備レンズはライカマウントの”Jupter 8” ツアイスのコピーと!
育ちは悪くなく本家に負けないにシャープな写りにはびっくりする! しかしここまで進化するとオリジナルとも言える
森のライカコピー機軍団の中ではでは..この :Zorki 6が1番使い易く多数が棲息している・・1963年製 年齢48歳
7)35mm ライカ判
     (沈胴式)
沈胴式の35mm機、小さくて珍しいこのタイプはめったにお目にかかれない.. 珍品と云わないまでも貴重なお宝!
Wirgin EDINEX
レンズ :Wirgin EdinexSteinheil Mu. Cassar f=50mm f=1:2.8 もちろん距離計なし・・ 1930年製 年齢81歳
フィルム装填から閉鎖巻き上げ・カウンターセットから沈胴の引き上げ、フイルムの取り出しまで、まぎらわしくて
ひどくややっこしい儀式の多い事 森でも、このタイプはこれ1台、ライカコピー機に沈胴レンズを装着した場合が
随意一の似た者仲間かな? 名品のカッサーレンズは眠い! と言うが、期待を裏切ってめっぽうシャープに写る
8)35mm ライカ判
     (汎用機)
ごく普通の35mm機、本機の様に金属の塊の様なメカメカしいスタイルからプラスチック製チーパーまで多種多様
大成光機 WELMY 35M-3
レンズ :Teronon f=1:3.5 45mm
1956年製 年齢55歳素晴らしくメカメカしい.. 35mmレンジファインダー機です
圧倒的な精密機械感が漂う逸品、 連動距離計付き・・
 鏡胴の右側のギヤを回してピント合わせをしますが、、これが固くて指が痛くなる・・
メーカーの大成光機は スプリングカメラ Welmy 6 で名をはせたと聞くが、手元にはこの逸品しかない
輸出機種名は SUPER WESTOMAT35 と言うらしい?
9)35mm ライカ判
     (汎用機)
昭和初期の二眼レフブームの後.. この35mm機 ファミリーが大量出現.. 一家に一台! 全盛期を迎えていた..
:ピカピカの! Konica Auto S 忘れえぬ一台!
レンズ :
Hexnon f=47mm f=1:1.9 1963年製 年齢48歳
写真機になじんで ”最初に出会った35mm判” コニカのRF・・ 貧乏学生がバイトした初めて買った
新品カメラ
本当はCanon FX(一眼レフ)が欲しかったけど・・
しかしHexnonの、こってりとなかなかの写りに、しばし満足..
撮り進めるごとに・・ さすがヘキサノン! とほれ込んだ、とたんに しっかりとはまって! 以来50数年・・
10)35mm ライカ判
    (1眼レフ)
SLR(1眼レフ)の代表は お気に入りのコニカT3シリーズ前期のシルバー色! ずっしりと重厚な総金属製!
35mm機の頂点に君臨した機種、森の仲間はこの35mmSLRが一番多く 各社機が揃い踏み、40台を越える?
Konica Autoriflex T3 (シルバー)
装着レンズ :
Hexnon f=50mm f=1:1.4 1973年製 年齢38歳
圧倒的な質感! に独特のシャッター音・・ ”シャキー” と小気味良く? 対のブラック & 同 n型と数台が棲息
もっとも、やたら重いのはごめんだけれど・・ 
そう、特筆はHexnonレンズのこってり味 この写りは文句なし!おっと? レンズの事は別のページでたっぷりと
新参者の「デジタル写真機」 主なメンバーはこちら ・・  また、むかし懐かしい「銀塩写真機」の主なメンバーはこちらでどうぞ・・
11)コンパクトデジ機 森のコンデジ 2番機! そこそこ使えた初期のコンパクトタイプハイエンド機...しかし 115,000円は高価だった事!
Canon PowerShot G1 画素数:324万画素1/1.8型 CCD
レンズ:7〜21mm(35mm判換算:34 〜 102mm)F2.0(W) 〜 2.5(T)光学3倍ズーム
 2000年製 年齢11歳
1番機は予想通り、あまりにもひどい写り(>_<)! の不発弾だったので?
綿密に調査、選び出して 高価ながら、なんとか手が届く次期種がこれだった !(^^)!
”Canon Power Shot G-1” 2001年3月 新品購入 85,000円(定価 115,000 円) 下取ドナドナ機が惜しかった事^_^;
”使えるデジタルカメラ” 1号機・・ お値段は、高かったけど目を見張る高画質..さすが!キャノーン・・!
12)デジタル 一眼レフ 森のデジタル一眼レフ 2番機! やっと手が届く値段になった 汎用一眼機 以降の各社機の進化がすざましい!
Canon EOS D60 画素数:630万画素 22.7×15.1mm単板 CMOSセンサー
シャッター:電子制御式 フォーカルプレーン シャッター速度 :1/4000〜30秒 2002年製 年齢9歳
OlympusのE10以来 のデジタル一眼レフ
2番機! 2003年7月 新古品で格安購入 (定価 358,000 円)
以降・・ 森のデジタル撮影のメイン機として、日常撮影はもちろん禁じられた遊びの他社レンズ乗り入れや、
中判機のデジタル重連撮影 のマザーボデーとして大活躍・・ 作りは 36万円級 古くなってもまだまだ健在もっ..
流石に新機種には追従しきれず.. 易くなってきた新型EOSに移行した(^^♪

<<なお年齢は = 2011年を基点に表記しています>>

<当HP内及びリンク先の35mm判銀塩写真は NIKON フィルムスキャナCOOLSCAN IV ED で取り込んでいます・・ 最近じゃ旧型にったけど>
みんな古めかしいマイナー機 でも・・ みんなお気に入り! かけがえのない森の仲間達!!