2005.04.20 UL | 森で初めての中判一眼レフ Mamiya M645って 憂い奴ですよー! |
まずはお姿からご紹介を・・ とは言っても 6x4.5cm はセミ判・・ 中判の中でも最も小さいフォーマットゆえに 筐体も小さく使い易い! | |||||||||||||||
この向きが、最も美形だと思うのですが・・ いきなりスタイルから入るところ、写真機は工芸品とする写森らしいとか? (画像をクリックすると拡大表示します) |
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初対面なのに、、なんとなくしっくりくるのは? 多分、上から覗く撮影スタイルが・・ かって愛用した二眼レフと同じだからかもしれない? 両手でやさしく包み込んで・・ うつむきかげんで覗き撮り? 最近はあんまり見ないけれど、案外安定しますよ! 特に人物を撮る時には、威圧感がなくリラックスしてくれるので、まこと具合が良いです。 |
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というわけで、巡り合うべくして巡り合った「Mamiya M645 1000S」ですが、ちらっと見たと思ったら何時の間にか写森の一等席に鎮座していた! それにしても、この機種の押し押し奉行?・・ 我が盟友の、一押しニ押し背中押し・・ 大変なもの! とても尋常ではなかったなー! あれは2005年2月28日、由比町は薩垂峠で開催、、ミニOff ブラ撮りの日の出来事でした、 いつもの! お熱いっぱいの薀蓄は全くなくて、、 さりげない一発は?なーんと・・ ご持参の取扱い説明書を手渡された?! これで、あえなくコロリ! その後、M645 1000S現品・・ 森へのご着任?は3月9日の事、転がりだすと時間はかかりません・・ |
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何処に惚れたかって、、それがー? 確たる理由はないのです、ただ・・ こいつは好いなー、撮ってみたいなー! 欲しいなー!それだけなんです・・ 何がどうじゃなく? 皆さんそんな経験ってありません? あ奴が俺を呼んでいる!(キザ)みたいな? |
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うまく言えませんが、、なぜか撮っていて、、気持ちが良いのです! 気分が落ち着いて・・ 撮り味?なんてもんがあるかどうか知りませんが、最近のデジ一眼の様に至れりつくせりではないけれど、 何か生き物みたいに、息づかいが 聞こえるような? なんとも言えない一体感がある?こんな感覚って、やっぱりおかしいかな、好きな写真機で撮るって!・・ こんな雰囲気のある相棒の事を言いたいのですが! |
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単に高精細な写真を撮る事が目的なら大判を使うとか、中判でももっと新しい機種 (ペンタ67UマミヤやRZ67)等、 いくらでもありますが、なにゆえ M645なのでしょう? M645でなくてはならない理由はあんですか? いえ、この写真機が気に入っただけです、とこれがすべて! |
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35mm判銀塩機でもAPSサイズ一眼デジカメでも、背景に木立や山のある風景を撮ったとき・・ 画像がザワザワ! しませんか? 理由は多分・・ 画素間の滑らかさ 特にデジは画素間のつなぎの無駄な画素数が不足? 実解像度が足りない! 更にデジではダイナミックレンジが足りず、 どうも白とびや、黒つぶれを起こし易くて(=_=) 実はデジを知って、中判を試みた理由は!人並みに写真したくて地元の利で富士山を撮り始めたところ、どうも山や木立の遠景が.. なんかキリっとしまらない? 撮る度に行き詰まりを感じ、これは銀塩それも中判以上じゃなきゃ解決できないなーと思ってしまった! ※そういえば、撮影に行って、出会って話を聞いた風景写真家は 決まって大判の“リンホフ”等の4x5インチや中判の“マミヤプレス”6x7/9等の写真機を使ってたけど、理由が分る気がする・・ 一時期.. 焼津の某富士山写真家の影響を受け、大判機への移行を考えた事があったが、果たせず、本機に落ち着いた経緯もあった! 思えば写真心が付いた頃、たまたま二眼レフを愛用した時期があり 中判っ!なんて構えなくても自然に馴染めるフォーマットです、 ただしセミ判は.6x6と違い 縦横がある? これが厄介? 管理人には珍しく... 何も考えずに始めてしまいました・・ (はからずも我がAB型の、B要素?ですが) |
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とか!勝手に満足していますが、さすがにWebで違いを見て頂くと言っても・・ 少々無理がありますね、でも色と解像感は無理としても? 諧調はどうかな? |
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実際は四つ切りくらいの、紙焼き同士で比べないと、不公平かも? ですが、小さいサイズでも、案外すっきりくっきり感に差が見えますね・・ | |||||||||||||||
お話の途中ですが、、 このあたりで簡易レストア後の試写などご覧下さい・・ レンズ鏡筒を分解して、レンズ単体と機構部を念入りに洗浄。注油しました! |
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写りはどうでしたか? ではお話を戻して、もう少し踏み込んでみますね! | |||||||||||
お生まれは1976年 というから、今年(2013年)で38歳?現役を退いても森ではまだまだ現役! さしずめ熟年組か? :中判一眼レフの世界初は 1948年 :ハッセルブラッドの1600F、追っかけ?は1966年 :ローライフレックスSL66ですね。 :日本初は 1959年 :ブロニカ? 実発売は1965年 :ブロニカS2から、この頃のモデルのシャッターはフォーカルプレーン :レンズシャッターの日本初は あのお薬のケロちゃんのコルゲンコーワが作った 1968年:コーワシックスが最初ですって しかし彼らは中判も”6x6判”ですよね :6x4.5判(セミ判)での日本初は・・・ 待ってました!だれあろう1975年 :初代の「マミヤM645」!という事であります! :続いて 1976年にブロニカETR(レンズシャッター)その後、1984年になって、強力ライバルのペンタックス645が出現します まあこの辺はどうでもいい事ですが、 :最近のAF化の波にはスタイルや使い勝手の面で遅れを取ったみたいで、デジタル機(645ZD)で巻き返しが出来るかな? :おっとこれも・・・ 超高価!軽ーく100万円越え?森にとってはどうでも良い事!とにかくM645 1000S・・・ 使い倒そっと! |
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旧:Mamiya-Op社 ホームページの博物館 :M645 :M645 1000S によれば・・ (社名が変わりましたが、2006.09.02現在アクセス可能です) |
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初代の発売は 1975年6月(昭和50年)国産初のセミ判一眼レフ。省電効果に優れたムービングコイル方式シャッターを採用。 通産省「グッドデザイン商品」選定される。 とある |
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もう少し近寄って良く見てみると・・ なお本編機は初代「M645」発売の翌年の改良判 シャッター速度を1/500 〜 1/1000sに拡張され、絞込みレバーやセルフタイマー、 ミラーアップレバー等の便利機能も追加-改良したNew M645です、 型番も「M645 1000S」と "1000S" が加わっている。 前面と上面にあるシャッターボタンはめっぽう便利、多重露光スイッチはシャッターの空打ちにも使えて至極重宝、大きな不満はない! |
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カメラ全体を レンズ/本体/ファインダーで構成し、多種のレンズや接写リング、数種のファインダーやファインダースクリーン、外付けながら 電動巻上げワインダーも装着可能 他に左手用やピストルグリップ等と、極めて細かく多彩なオプションを擁するシステムカメラとなっている ・・ 特にファインダースクリーンが5種類も選べるのはありがたく、WLファインダー常用では全面マットがお奨めですが? レンズのバリエーションは、現在では35/45/55/70/80/110/150/210/300/にズームやマクロにシフト、レンズシャッター付き等々 30本近くあったかな?とにかく価格以外は不自由しない? 但し AF系などこの機種ではお呼びでないものもありますが・・ 重さ :本体 970g ウェストレベルファインダー:190g AEプリズムファインダー:510g :レンズ 80mm f2.8:270g 150mmN f3.5:470g |
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フィルムは着脱可能な専用ユニット(内枠)で本体フイルム室に装填する形式、120/220に対応する専用の内枠が用意されている。 絞込みやミラーアップレバーもマニュアル撮影には必須機能、背面扉やファインダーの二重ロックも 使い勝手の良い親切設計です。 しかし、開放測光の為の絞り値伝達機構は現行機のProもNikonと同じカニ爪式!これは確実だが 今となっては少々古臭いかも? 余談ですが、1970年代のこの時期に35mm判ならともかく、中判の大きなミラーやフォーカルプレーンシャッターを1/1000秒もの 高速で動作させるのは画期的な技術だったと言う・・・ 他社に先駆けたマミヤの技術力の高さをがうかがい知るスペックであろうか? しかし、他社機(マミヤの上位67判を含む)は只でさえ大きいミラーのショックやフォーカルプレーンシャッターの振動を避ける一方で フォーカルプレーンシャッターの欠点の、フラッシュ撮影時X接点の同期速度を速める為に、レンズシャッターに移行して行ったと言う。 |
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とかなんとか、それなりの欠点もあるが なんと言っても基本設計の出来の良さは今でも通用するほど・・ 実にうまく出来ている! 中身がどんなに高性能でも、外観がプラスチックな? 造作は幻滅もの! その点、こ奴の外装&仕上・・ 古いが丁寧な作り込み、惚れ惚れするくそ重く、撮影操作も面倒な機械だけれど、それがまた いとおしく、いかにも写真してるー! という気にさせてくれるから、離せない。 お気付きですか? なぜか今回スペックまわりを書き込む気がしないので、そんなものよりこの写真機、独特の雰囲気だけで充分です! 機関部の詳細は、先輩方の ページにお任せして、、 と横着しています、 実は調べが済んでいないので・・・ しばしお許しを願います。 |
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ところで レンズフードって・・ 是非こだわりたい小物ですよね? オークションをうろついたら、お似合いのフード見っけちゃいました こりゃー良い! 実は ハッセルブラッドの角型フードに惚れてたり? 機能的に必須アイテム の1つ、森の管理人は、修行が足りないので? 性能よりむしろ、恰好よさ!でお気に入りを選んでしまう。
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御覧頂いた貴方様・・ おひとついかがでしょうか? オークションなどを捜せば 本体も周辺部品も・・ 案外お安く手にする事が出来ますが? 写真機は写って当然! 最近のなんでも全自動の最新鋭機とは一味も二味も違った面白さがある事は請合います、おかしな価値観ですが? 写真機なんて、しょせんはただの道具、撮ってなんぼの消耗品! 思い入れは禁物!ってよく言われますが、それも道理だけれど そうは思えない、今時のハイテク満載機はともかく 少し昔の写真機! まさに精密機械の塊、写真を撮るという仕事を単体でこなすところがすごい! その上に、適度な遊び心もあってさながら 工芸品の様に美しい! 老いて故障しても少しもいとわない、そう思えてなりません。 思うに・・ 写真を撮ることよりも、撮る為のお道具やプロセスが興味の的だったりで、少々向きがおかしいともとれますが? 写真機があっても1枚も撮らず眺めてる? 好きな写真機でしか撮らない・・ でも、価値観いろいろ? そういう道楽があってもいい。 しかし、この出会い、見慣れすぎて見過ごした富士山・・ いまさらながらの新たな視角が原点!事態が急変するかもしれない予感、 写真の基準としてして常々拝見させて頂く、某・風景写真家の紙焼きを見るにつけ、大判への道に嵌らない様に、くわばらくわばら? |
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今年で38歳の中判機、この時期のは作りが良いですね、今でもしっかり作動するし、写りも良好 | ||